残暑お見舞い申し上げます。
本当に寝苦しい日が続いておりますが、みなさんは寝不足になったりしてませんか???
外回りの方、熱射・日射病になったりしてませんか?
逆に、ずーっと冷房の中にいすぎて、冷え性になったりしてらっしゃる方はいらっしゃいませんか???
この時期、体調を壊しやすいのでお気をつけ下さい。
えぇ今日はタイトルにもありましたように、僕のミューズを紹介します。
それは長兄の第1子、姪である「舞衣」です。(夏に帰省した時に撮ったのが左の写真です。)
未だに打破できているとは到底言えませんが、昨年の秋ごろから自分自身を見失い、「歌うこと」に対して迷走し、本当に苦慮しております。
「歌うこと」に何か違和感があるのです。
そんな中、実家に帰省するたびに、僕に少しの何らかの光の道筋をくれる子です。
昨年の秋、こんなことがありました。
いつものようにピアノに向かって練習してました。それはなんだか実の無い練習だったのです・・・。
そこへ舞衣がやってきて、
「おじさん。僕らはみんな生きている知ってる?弾いて?」
と言ってきました。保育園で覚えてきたのでしょうか?それともテレビか何かで流れていたのでしょうか?『手のひらを太陽に』を弾いて欲しいということだったのです。
僕は、なんだか面倒だったんだけど、「いいよ」と弾き始めました。
前奏が終わって、歌になったときに歌わなかったら
「おじさんも一緒に歌ってぇ」
というのです。
なんだか本当にそのときは面倒だったんですけど、一緒にピアノ弾きながら歌いました。
僕の隣で、屈託なく笑い、踊りながら歌を歌い、ほんと楽しそうなんですよ。
終わったら、
「ヒロおじさん歌って楽しいねぇ~」
って・・・。
その時は呆然としちゃいました。
もうほんと大好きで大好きで、高校の時に歌をはじめて楽しくて楽しくて仕方なかったのに、今の自分の状況に・・・。
なんだか一番大事なことを忘れてしまったんですよね。
それをモロに感じさせてくれた舞衣は僕にとって第1のミューズなのです。
そんなこと知るはずも無い舞衣ですが、知ってか知らずか帰るたびに、彼女の伴奏してます。
それが嬉しくてたまりません。
2006.8.25.大畑 理
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富山の今日は、陽射しはかなり強いですが、日陰に入ると涼しい風が心地いいです。
気が付いたら立秋を過ぎているんですよね・・・。
昨日、前々から懇願していたことがやっと叶いました。
以前のdiaryにも書きましたが、母方の祖父が入院しておりまして、帰省する度に段々弱くなっていくのがわかっていました。先月まで普通に会話出来たのに、昨日行った時には、口の周りの筋肉も衰え、発音することが難しくなってきていました。
「歌うこと」を志したころには父方の祖父は他界しており、応援してくれる母方の祖父には是非歌を聴いてもらいたかったのです。
ずっと母にはその旨を伝えており、3月に一度、僕が祖父の入院先である病院に、ボランティアで歌わせてもらうことが出来ないか、電話でアポイントをとったことがあるのですが、その時は残念ながら断られてしまいました。
しかし、それを見ていた母が打診してくれ、急遽病院内のレストランをお借りし、ミニコンサートを開かせてもらえることになったのです。
「歌うこと」が出来ると聞いた時は本当に嬉しかったです。
プログラムは地元富山県民謡の「こきりこ」、「浜辺の歌」「夏の思い出」「我は海の子」など夏や海をテーマにしたもの。後半は「青い山脈」「上を向いて歩こう」、また季節柄「さとうきび畑」、「涙そうそう」などでした。
最後に僕が大好きな美空ひばり「愛燦々」を歌いました。
前奏が始まるとふと思ったことがあります。
『やっとじいちゃんの前で歌えた』と同時に『これが最初で最後になるのかもしれない』。
実現出来た嬉しい想いとなんだか淋しい想いが重なり混ざり、とても複雑な思いで感情が溢れそうで一杯になりました。
あんなに涙をこらえ、声が震えないようにしながら歌ったことはこれまでにないかもしれません。
他にも患者さんや先生、看護士さん、スタッフの方がいらっしゃいましたし、演奏している以上、僕が止まるわけにはいかないのです…。
演奏後、もう一度病室に戻った祖父に会いに行きました。僕に声にはならないけど真っ直ぐな目で話してくれました。内容はもちろん聞き取れません。それでも何か祖父が言いたいことを感じました。
家に帰ってきてから、僕はシャワーを浴びてる時にひとしきり泣きました。
このミニコンサートに協力してくださった病院をはじめ担当の医師、看護士のみなさん,そして企画に賛同し場所を提供してくださった病院内のレストランの担当の方。また、忙しい中、遠いところから来てくれたピアニスト。そして、この企画を打診し、進めてくれた母に心より感謝致します。
2006.8.11.大畑 理博
富山では梅雨明け宣言をしてから、軽く30℃を越す日々が続き、室内ではエアコンで涼しく、一歩外に出れば灼熱の太陽が強い日差しを注ぎ、身体の疲労度が日に日に増しているような気がします。
また、なかなか夕立もありません・・・。
スケジュールにもありましたように、8月1日から1週間の日程で行われた声楽サマーセミナーも無事に終了しました。
修了コンサートでは石渡日出夫作曲の「鹹湖(かんこ)」を演奏いたしました。大戦前、中国の極寒の地へ送還された方の、望郷の念が歌われたものです。先生方にも大変好評を頂き、うれしく思っております。
セミナー期間中は、久しぶりにお会いした方や初めての方など、様々な方との出会いの場でもあり、情報交換の場でもあります。今回で4回目になりますが、今年もセミナーに参加することが出来、大変有意義な1週間でした。
また、普段お話しすることの出来ない先生方とじっくりお話が出来、アドヴァイス等をいただくことが出来ました。それは本当に財産です。まだ先生方のおっしゃられたことがわからないこともたくさんありますが、これから少しずつ咀嚼出来たと思っています。
今回は修了演奏会で歌いました「鹹湖」の詩を添えて。
鹹湖 矢島嘉久
ひょうひょうと 風鳴りて
碧空(あおぞら)に 雲ちぎる
遙けくも われの来しかな
いにしへの 朔北の地
軍旅(いくさたび) 旅をかさねて
あゝ遠く われも来しかな
渡り鳥 遠くゆき
死の湖(み)ぎは 秋早し
何故か 心はいたむ
帰る日の はてなき思ひ
☆★☆新着ニュース☆★☆
Scheduleに9月24日の演奏会を追加いたしました。
P.S. 腰のほうはだいぶ痛みも取れよくなってきました。
2006.8.9.大畑 理博
梅雨が明け、陽の光が肌に突き刺さりそうなほど強く、暑い日が続きます。
みなさん夏バテのほうは大丈夫でしょうか?
この1週間はこれまで生きてきた中でも様々なこと(=マイナスなことですが…。)が起こり過ぎました。
やっぱり後厄なんですかね。
でも、僕の周りには心配し支えてくださる先生、先輩方、友人などがたくさんいてくださり、また、何気なく、しかしながら大きく強く支えてくれる家族がいたことを痛感させられました。
先週の金曜日はScheduleにありましたように「日本歌曲の潮流」の演奏会の本番だったのですが。。。
朝出掛けようとシャワーを浴びようとしてバスルームに行き蛇口をひねろうとしたら…(((゜д゜;)))
いきなり全身に電流のように痛みというか衝撃が走って、そのままその場で崩れました。いわゆる「ぎっくり腰」をやっちゃったんですよね。
生まれて初めての経験でしたよ。
腰が痛くて歩けないので、とりあえず這いつくばりながら携帯をとり病院とタクシーに電話しました。
本番ということもあり、時間が無かったので救急センターに行き、とりあえず痛み止めを打ってもらい無事に演奏会を終えましたが、とにかく痛い(ノ_・。)
それで土曜日は別の演奏会の打ち合わせ、日曜日は教えに行っている専門学校の体験入学で結局医者には行けず。痛みをこらえながら頑張りました。
日曜日はそのまま声楽セミナーの為、地元の富山に移動しないといけなかったのですが、とにかく10分座っていると痛くて辛くなってくる。本当に大変でした(>_<)
それで月曜日になったら一段と痛みと共に起き、かなり増していたので、整形外科に行ったら…
「椎間板ヘルニア」
でした。
とにかく前屈が出来ないし、どんな状態でも痛いから怪しいなぁとは思っていたのですが…。
治療として『ブロック注射』というのをしたのですが、これまた痛い(T_T)今までに経験したことのない痛みでした。(骨髄バンクに入ろうか迷ってた矢先だったので躊躇しちゃってます。。。)
それからは毎日湿布をし、コルセットをし、痛み止めを飲み、座薬を入れ…。。。
でもやっぱりはじめは痛みでなかなか眠れませんでした。
今はブロック注射がかなり効いたのか、痛みは軽減されました。
歌を歌うと、まだちょっと響いたりするのですが…。
もう1つ、生まれて初めての経験で、かなり動揺してしまったものがありましたが、ここでは控えさせて頂きます。
この2つの出来事を経て、とにかく家族の強い支えと優しさ。
そして、セミナーに行き、会う度に「腰は大丈夫?」と気を遣って下さる先生方、受講生のみなさん、スタッフのみなさん。そして、メールをくれる友人に心から感謝し、なんて恵まれているんだと痛感しております。
この場を借りて、心を込めて…
皆さん本当ににありがとうございます。
☆★☆新着ニュース☆★☆
Linkにテノールの本田武久さん、チェリストの海老澤洋三さんのHPを追加致しました。
2006.8.5.大畑 理