昨日、地元の富山で演奏会だったのですが、そこで演奏しました作品の詩を紹介いたします。
作曲は木下牧子先生で、詩人は工藤直子先生です。

僕は工藤直子先生の詩が大好きです。
「のはらうた」「てつがくのライオン」など多数持っていますが、公園に行くときにやカフェに行くときなどお伴になることが多い詩集たちです。
初めて知ったのは、小学校の教科書に載っていた「のはらうた」からの数点で「おれはかまきり」「ねがいごと」などで凄く印象に残ったのを覚えています。

工藤先生の詩は飾ることなく紡ぎ出される温かな詩でしょうか。
心が安らかになり、元気にさせてくれます。
本当に温かいのです。


「いっしょに」
 ここで ここで やすんでいきませんか
 すこし すこし おはなししませんか

 きのうみた ゆめのはなしや
 あしたの おてんきのこと
 かぜの はしるすがたや
 ひかりの こぼれぐあいについて
 そして あなたがどこからきて
 どこへいくのかなども

 ここで ここで やすんでいきませんか
 すこし すこし おはなししませんか
 ゆっくり ゆっくり うなずきあって
 しばらくいっしょに すごしませんか


「あいたくて」
 だれかに あいたくて
 なにかに あいたくて
 生まれてきた―――
 そんな気がするのだけれど

 それが だれなのか なになのか
 あえるのは いつなのか―――
 おつかいの とちゅうで
 迷ってしまった子どもみたい
 とほうにくれている

 それでも 手のなかに
 みえないことづけを
 にぎりしめているような気がするから
 それを手わたさなくちゃ
 だから
 あいたくて

2006.10.29 大畑 理博
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