本日のリサイタルですが無事に終えることができました。
大変寒く足元のお悪い中、沢山の方にご来場賜り、また、これまでご支援くださいました皆様には厚く御礼申し上げます。

演奏に関しては大きなトラブルはないと言えどステージ上では色々ありましたが、皆様からの温かい応援を強く感じ大変幸せな時間を過ごすことができました。



会場でお話させていただきましたが、生前に父と最後の約束したのがこの“ふるさと”をテーマにしたリサイタルでした。
前半は父が遺してくれた紋付袴を、後半は父が誂えたけれど一度も袖を通さなかったシャツを着て演奏させていただきました。

プログラム冊子内の挨拶を下記に一部引用します。

今後も精進する所存であります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。



〈ご挨拶〉
富山で生まれ育って18年、大学に進学するため東京に上京して18年。同じ時間が流れたんだなと3月の東京に戻る新幹線ホームで感慨深くおりました。そして改めて私にとって「故郷」とは何だろうと考えてみました。安易にこたえが見つかるはずもなく未だ漠然としています。近年起こった未曾有の出来事、多文化による複雑化、認識の違う都会育ちなど、私が感受し得なかった故郷像の存在に出会ったことも影響しています。
それでも何か手がかりを得たくライフワークである“うた”を頼りに模索し、沢山の故郷に関する楽譜や音源に接し展げました。その中でまず私自身の故郷像を明確にしようと心に触れ響いた作品が「私の故郷=富山」を介したものでした。何百年も前から継承された民謡、先人たちが残した言葉と音楽、新しく生まれた作品。それらを演奏することで何か見い出せるのではないかと思いました。そして富山にまつわる作品に触れていると次の言葉が身体から湧き出てきました。

ふるさとはうたにある
うたはふるさとにある
ただ
ふるさとはうたう
わたしのなかから
ふるさとがきこえる

こんな想いを胸に精一杯演奏させていただきます。



2017.11.26.大畑 理博 拝
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