8月15日
お盆ですね
東京は7月なのですが育った富山は8月なのです
ですので昼間は築地本願寺へ赴いてきました

そして終戦記念日
そんな日に日本歌曲のレッスンにお伺いします
一つは「ばらの花に心をこめて」
もう一つは「愛と祈り」

どちらも大木惇夫の作詩
山田耕筰が作曲しております

広島生まれの大木惇夫は元「従軍詩人」
故郷に原爆が落とされかなり葛藤されたと思います
特に1962年に佐藤眞により作曲され
反戦の立場から書かれた七曲からなる
カンタータ『土の歌』の終曲
【大地讃頌】
で知っていらっしゃる方も多いかと思います

作曲の山田耕筰は言わずもがな

今日この歌をうたえることには
何か意味があるのかもしれません

薔薇とライラックと
大地の恵み
種が根がそこにあれば
咲き誇ります

経済発展のために戦争は起こされます
現在も地球上は戦中のところがあります

人は“愛”に満ち溢れていると
僕は信じています

僕はおかげさまで“うた”を歌えるので
先人たちの考えを
その詩=詞に込められた
言葉=言霊を感じ
音楽にのせて演奏しています

実体験出来ないこと
その当時の喜びと叫びと

いま私たち
生を受けた人間は
果たしてどこに向かっているのでしょうか



「愛と祈り」の詩を添えて
2023.8.15.大畑 理博 拝





【愛と祈り】 大木惇夫

君は風 愛のそよ風
君ありてかたへに添へば
ライラックいまも匂へり
むらさきの花ひらく日の
思い出の楽の音きこえ
しづかなるさいわひぞ満つ
たそがれの廃たれし園に

君と見てこひそめし日よ
かの石の階の下
ライラックひらきそめにき
うべなひの堅きつぼみの
口とけて、海に潮みち
さみどりの丘はかがよひ
うら若くわれらありにき

白き手よ、髪の捲き毛よ
うらうらし面輪に映えし
ライラックまぼろしに見ゆ、
君は今すたれし園に
蒼ざめて、なげきこそすれ
ともしびは消えせぬものを
君いかに思ひたまふや

生きの身の今日つらくとも
影むつむわれらのために
ライラックまた花咲かむ
つつましく襤褸まとひ
物言わぬ像ともなりて
飢ゑ渇き祈り待つもの
地の糧のかけらのみかは
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