FC2ブログ

新宿の地下に拡がる故郷~立山町新瀬戸

父から電話をもらい教えてもらった、
同郷の陶芸家 釋永由紀夫先生の個展に行ってまいりました。

「柿傳ギャラリー」という新宿駅から1分のところにあるビルの地下2階です。


入った瞬間に釋永先生が穏やかな表情でいらっしゃいました。
先生がお持ちの独特なユッタリと、そして心地好い仄温かな雰囲気。
そこに並べられている数々の研ぎ澄まされた「静」という字が相応しい作品たち。

釈永由紀夫作品

先生にも直接お話させていただきましたが、
タイトルにもあるように、
僕がギャラリーに入り率直に感じたのは

そこに故郷である立山町新瀬戸地区の風土が広がっていた

ということです。
そこには気候や地勢、雰囲気などが漂っており、
瞬間移動したのではないかと思うほど、
五感全てが懐かしく感じられました。

作品一つ一つを観ていても、

そこに大きな空が広がり
風が吹き
一面の田んぼ
様々な草木が揺らぐ

そんな作品ばかりでした。

展示されていた花入れに生けられていた草花は
先生のお宅のお庭や畑から持っていらしたということでした。
だから余計にマッチしていたのかもしれません。


先生に、
「火入れの時は何を考えていらっしゃるのですか?」
と前々からお伺いしたかったことを、ふと口にしました。
そうしたらいくらかの呼吸の後、穏やかに
「無ですかね。」
と遠くを見つめながら仰いました。
「でも風だけは気になるね。」
とも。

<無>だと仰った後に<風>というお言葉。
五感をフルに使っていらっしゃるのではないかと。


釈永由紀夫作品2


故郷を感じさせてくれるものは沢山ありますが、
陶器でこんなにも郷愁の念、
心を揺さぶられるとは思ってもいませんでした。

釋永由紀夫先生
ありがとうございました。



2010.12.24.大畑 理博
スポンサーサイト



COMMENT