皆さんこんばんは。

今日は仕事の後に六本木にある国立新美術館に行ってきました。
お目当ての展覧会は
国立新美術館開館5周年
リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝
でした。
ちょっと展覧会概要を公式HPから引用します。
オーストリアとスイスの間にあるリヒテンシュタイン侯国。同国の国家元首であるリヒテンシュタイン侯爵家は、優れた美術品収集こそが一族の栄誉との家訓のもと、500年以上にわたってヨーロッパ美術の名品を収集してきました。その数は3万点に及び、英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクションといわれています。本展では同コレクションから139点の名品を選りすぐり、日本で初めて公開します。世界屈指のルーベンス・コレクションからは、愛娘を描いた《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》など10点が一挙に来日。ラファエッロ、クラナッハ、レンブラント、ヴァン・ダイクをはじめとする巨匠たちの名画や、華麗な工芸品が一堂に並びます。
ということですが・・・。
不思議な気持ちにさせられた展覧会でした。
それは心奪われ未だにこの眼に焼きついている僕自身の姿を映した作品。
バロック・サロンという区画に展示されていた
「飾り枠付き鏡」(作者不詳、ローマ)

17世紀の作品だそうですが、割れたものが修復されている状態でした。
実用品として、そして、時を経て展示物として、この鏡に僕を含めどのぐらいの人が自分の姿を映し、どのように感じたのでしょうか。
実用のときは侯爵家の方々がこの前で様々な想いを胸にお姿ををお映しになったのでしょう。
その後、この鏡は何を映してきたのでしょうか。
もちろん装飾は本当に素晴らしく美術品としての魅力はかなりもものです。
それでも鏡です。
こうやって時代や国を超えて、何を見てきたのでしょう。
心があるとは言いません。
でもあまりに人間の本質というか有様というものを映してきたのだと思います。
どこか心を奪われた。見抜かれた。
そんな気にさせられました。
2012.12.22.大畑 理博
スポンサーサイト
COMMENT