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私信~美咲へ~

心に留めておかないといけないことなのかもしれません。
文章にして投稿するのを躊躇して悩んでました。



でもこの朝陽を見ていたら、文章にすることで少しは心の整理がつくのかもと思って掲載します。



僕が専門学校に勤め始めて間もない年に、歌唱実技という授業を受け持つことになったのですが、その時に担当した生徒の一人が先日亡くなりました。

僕の中での彼女は名前の通り。
美しく咲く花のような、周りを明るく元気にも、穏やかに優しくも、そして包み込むように安らかにもしてくれる、とびっきりの笑顔を持った女の子でした。
本人にも言ったことがありますが、身長も150㎝に満たない小さな身体なのに、存在感だけはやたらある、ムーミンに出てくるミーみたいな。

彼女の歌う「うた」も大好きでした。
だから、時には厳しいことも言ったし、無茶なことも言いました。
レッスンが終わると、笑顔が一転して真剣な眼差しで
「次のレッスンまでには!!」
って、一生懸命応えようとして、練習してくる子でした。

彼女には勇気付けられました。
自分の在り方を教えてもらいました。
教えること、伝えたいこと、学生との距離感。
初めてのことだらけで慣れず、隠しながらやってはいたものの、結局模索しながらだったので、とにかく自信が無かったんです。
教職の免許は持っているけれど、“教えることは向いてないかもなぁ…”と思い始めたり。
そんな時に試験の後に面談みたいのが一人ずつあって、彼女の時に弱音が出たんですよね。
「本当にごめんねぇ…言ってることがたまにわけわかんないでしょ?僕に足りない事とか、こうして欲しいとかあったら何でも言ってみて。」
って言ったら、いつもの明るいトーンの声と笑顔で
「え~っ。私、先生の授業大好きですよ~。だからそのままでいいですぅ(笑)」
って。
本当に嬉しかった。
ただただ嬉しかった。
だから今もトレーナーを続けられてるんです。
今の僕があるのは彼女の一言のおかげなんです。

彼女は本当に優しすぎた。
そして自分に厳しすぎたんだろうな。
もっと自分中心に考えてもいいんだよって言っても、それに対して返事はあるけれど、それでも頑なに拒んだところがあった。
メールをたまにくれて、直接話したくて…でも叶わなかった。。。


自分が先生として成長出来たのに、彼女に何か伝えることは出来たのだろうかと、後悔だけです。
はぁ…文章にすると全部過去形になっちゃう。

亡くなったと連絡をもらったのは電車の中でした。
もうわけわからなくて、どうしても受け止められなくて、でも涙は止まらなくて。。。


告別式はあえて伺わず、その専門学校でいつものように授業をしました。
通夜の日も専門学校が終わってからだったので間に合わなかったけど、顔を見ることが出来ました。
「寝てるんでしょ?とりあえず起きあがって歌って?」
って言ったけど。。。


外の電気も消されたけれど一人だけ残って、彼女にレッスンした曲で一番好きだった歌を、涙をこらえて笑顔で感謝を込めて歌いました。

「baby if, 」 Fayray

Baby if,全て失って 明日が見えなくて
迷うばかりでも どうか胸を張って
その悲しみがその虚しさが
報われる時が必ず来るから

and if U cry
傾く肩を抱いてそのまま眠ろう
and in times U try
見栄と意地を捨てて 夜明けを探そう
I'll love U 'till I die and oh

I'll make U smile
嘆く夜はOh Baby その手を差し伸べて
cause U are mine
帰る場所はBaby あたしの胸の中





美咲へ
肉体的なお別れはあったとしても、心には生き続けるからね。
ちゃんと刻んだよ。
みんなのところに行くだろうから、最後でもいいです。
余裕が出来たら夢の中にでも、違う形でもいいから会いにきてね。
話せなかったこと、ゆっくり話そうよ。
そして歌って。
僕は待ってるよ。



2013.1.26.大畑 理博
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