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風景と言葉と

トレーニングを終えて
青空を見上げたら
あまりに気持ちよかった


これが
“生きている”
というものなのかもな
と思った


谷川俊太郎先生の詩に
「空の青さを見つめていると」
というものがある

まさにそうなんだろうと
声に出したくなる言葉たちである


空の青さは
“ひたすら怖い”
と思うときがある

それでも
空の下で
生きてきたし
まさに生きているし
生きていくわけで。。。

覚えてる言葉たちには
必ず理由があるのだろう





谷川俊太郎「空の青さを見つめていると」

空の青さを見つめていると
私に帰るところがあるような気がする
だが雲を通ってきた明るさは
もはや空へは帰ってゆかない

陽は絶えず豪華に捨てている
夜になっても私たちは拾うのに忙しい
人はすべていやしい生まれなので
樹のように豊かに休むことがない

窓があふれたものを切りとっている
私は宇宙以外の部屋を欲しない
そのため私は人と不和になる

在ることは空間や時間を傷つけることだ
そして痛みがむしろ私を責める
私が去ると私の健康が戻ってくるだろう

(『六十二のソネット』より)




2015.12.05.大畑 理博
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