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智恵子は東京に空が無いという
ほんとの空が見たいという
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ

あどけない話/高村光太郎


「智恵子抄」の中の印象的な詩ですが、この後も続いていきます。

毎日見上げていると光太郎とは違った視点から、東京の空はきれいなんじゃないかと思うことが最近増えてきました。

僕が育った田舎では考えられない空が東京に広がっている気がします。

宙に浮く通路があって建設途中でなければ見られない空。


生活の中に地下鉄の出口がなければ見上げない空。



あった建物が壊されてまた見えてきた空。


そしてそこに建物があるからこそ見える空。




何が本当かの考える余地があるにせよ、僕には美しく見えてくる空があります。
東京だからこそ。



2017.1.17.大畑 理博
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