4月と7月のコンサートリハーサルの為
地元 富山に帰ってきていました

風は冷たいながらも
お天気がとても穏やかで
実家の庭を散策したり
お彼岸ですし
春分も今週末ということで
春の息吹やエネルギーを
陽の光を浴びながら感じました



今年に入り
祖母と師匠とが旅立ち
何かぽっかーんと穴が開きました
年月を経た
ということは
なんだかんだと経験し
新しいものへの込み上げる感動が
少しずつ減って
失うことへのそこはかとない感傷のほうが
格段に増えて
それでも繰り返される自然たちを前に
いろんな思いや感情が入ってきて
満たされたような気がします
立ち止まりたい気持ちもあるけれど
何か待っているような
そこに歩き出しているような
2021.3.18.大畑理博
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春に 谷川俊太郎
この気もちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地からあしのうらを伝わって
ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ
声にならないさけびとなってこみあげる
この気もちはなんだろう
枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
心のダムにせきとめられ
よどみ渦まきせめぎあい
いまあふれようとする
この気もちはなんだろう
あの空の青に手をひたしたい
まだ会ったことのないすべての人と
会ってみたい話してみたい
あしたとあさってが一度にくるといい
ぼくはもどかしい
地平線のかなたへと歩きつづけたい
そのくせこの草の上でじっとしていたい
大声でだれかを呼びたい
そのくせひとりで黙っていたい
この気もちはなんだろう
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