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中井智弥 砧の系譜 筝・二十五絃筝リサイタル

学生時代はあまり面識がありませんでしたが、ここ最近ご縁ができました箏・二十五絃箏奏者の中井智弥さんのリサイタルへ赴きました



題材テーマの“砧”とは
布を叩いて柔らかくしたり艶を出したりする道具やその作業のことだそう
古くは夜になるとあちこちの家で砧の音をさせていたということです
その印象的な音は和歌に詠まれたり数多くの浮世絵の題材となっているもの

東京に住んでいると「砧公園」のイメージが強すぎて(笑)

今回は流派や新旧の時代を超えての楽曲5曲を堪能しました

これまでに古典曲からオリジナル曲までの演奏はもちろんのこと、編曲や作曲もこなしていらっしゃいます
そして邦楽・洋楽とのコラボレーションはもちろんのこと、演劇や歌舞伎、能、オペラなどの様々な分野へも進出していらして、常に新しい姿勢を追求されている方なののですが、

“圧巻”そして“流石”(副詞的意味で)

単語で例えていいのかわかりませんが…
そこで思ったことを下に書こうと思います

中井さんのテクニカル的なことも、そして人柄も込みで、たくさんのお客さまをどっぷりと筝の世界に惹き込んで引っ張ってくださいました

邦楽の先行的イメージである“雅”と思っていた世界の向こう側に誘っていただいた
そんな感覚にしてもらえた時間でした

中井さんありがとうございました

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日本人は農耕民族
【地】をそして【地】から発せられるものを体感を持って表現してきたんだなということ

だから邦楽器を使った作品たちは空間に放たれる以前に【地】を鳴らして、そのから反発するかのように空間に放出されていくものであるということ

物事を「深く掘り下げる」ということも日本人の感覚なのではないかということ

日本人は長らく【地】を培ってきたんだなと思いました

本日拝聴した楽曲たちは“砧”が題材
何か繰り返されることによって生まれ出たのだとしても、西洋音楽でいうミニマル・ミュージック(パターン化された音型を反復させる音楽)とは似て非なるものでした

僕も歌を生業にしているとよく聞く【地声】
もしかしたら“自声”とするところを伝統芸能的な感覚で西洋的な発声用語にも用いたのかな…とも思ってみたり

日本人が生み出した音の世界
新しい発見がたくさんありました
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