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父の存在。

最近暖かかったり、強風が吹いて寒かったり、なかなか天候が定まりませんね。
でも確実に盛春が近づいている気配です。

僕の周りではお父様が亡くなられた方、それから病院療養中の方が多いのです。
書く言う僕の母の父=祖父も病院で入院しながら養正しています。

皆さんにとって「父」とはどんな存在ですか?
これまでいろいろな日本の歌を歌ってきましたが、「父」を題材にした作品は少ないように思います。母はたくさんあるのですが・・・。

その中で、『くちなし』という高野喜久雄さんの詩に高田三郎先生が作曲なさった作品で、よく歌われるものがあります。今回はその詩を。(原詩ではなく今回は歌詞のほうを。)
もう一つ、残念ながらお亡くなりになりましたが、僕が大好きな詩人・石垣りんさんの作品に『父の日に』というものがあります。それを・・・。
(著作権の問題がありますが。。。今回はお許しをm(__)m)



『くちなし』  高野喜久雄

荒れていた庭 片隅に
亡き父が植えたくちなし
年ごとに かおり高く
花はふえ
今年は十九の実がついた

くちなしの木に
くちなしの花が咲き
実がついた
ただ それだけのことなのに
ふるえる
ふるえるわたしのこころ

「ごらん くちなしの実を ごらん
熟しても 口を開かぬ くちなしの実だ」
とある日の 父のことば
父の祈り

くちなしの実よ
くちなしの実のように
待ちこがれつつ
ひたすらに こがれ生きよ
と父はいう
今も どこかで父はいう




『父の日に』  石垣りん

向こうに 立っている お父さん。
一本の木のように しっかりと。
父はそうして
立ちつづけに 立っている。
立つことで
はじめてあなたは 父であったから。
私が生まれる前から
私が死んだ後までも
樹齢何百年 というように
父は 立っていなければならない。
いのちの 原風景の中で
はじめから 終わりまで。
向こうの方に 立っている お父さん。



2006.3.19. 大畑 理博 20070404084802.jpg

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